理学療法士国家試験の合格率と近年の動向

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理学療法士国家試験合格率

理学療法士の国家試験は年に一度行われ、ご合格すれば晴れて理学療法士として勤務することが可能となります。その国家試験の合格率と最近の動向についてお話ししていることにしましょう。

理学療法士の国家試験の概要

毎年2月下旬から3月初旬に理学療法士の国家試験は行われ、その結果が3月下旬に合格者は発表されます。学校卒業した後に国家試験に合格したもののみが、理学療法士として勤務することができます。もし不幸にも国家試験に不合格であった場合には、年に1度理学療法士の国家試験を受けることが可能です。

・理学療法士国家試験の内容

マークシート方式で1つもしくは2つの回答を選びます。一般問題と実地問題に分けられており、合格基準は合格発表とともに公開されます。

一般問題:1問1点の160点満点。解剖学、生理学、運動学、病理学総論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論も含まれる)、臨床医学大要(人間発達学を含む)、理学療法

実地問題:1問3点の120点満点。運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む)、理学療法

 

重度視力障害者については、一般問題を1問1点の160点満点、口述試験及び実技試験を120点満点として採点します。

 

理学療法士国家試験の合格率は?

理学療法士国家試験の合格率は各年度のテストの難易度などにより、毎年合格率は異なりますが、74%〜90%となっています。平成30年度の合格率は81.4%(12148人中9885人合格)となっています。ちなみに、平成29年度は90.3%、平成28年度は74.1%とばらつきも多くなっています。

 

・平成30年度の合格基準は?

一般問題を1問1点160点満点+実地問題を1点3点の114点満点として計算されます。実際は実地問題が120点満点ですが、2問に採点対象から除外されたため114点満点となっています。総得点274点中165点以上、実地問題114点中40点以上を満たしたものが合格となりました。

 

理学療法士国家試験の近年の動向はどうなっている?

理学療法士国家試験の合格率はばらつきがあり、70%台と合格率が極端に落ち込んだりする年もありますが、その後は90%台に回復しています。ここ10年ほどの合格率を見ていると80%以上を上回ることが多く比較的合格率は良好です。また合格者の内訳を見ますと、新卒者は90%前後と高い合格率ですが、既卒者は大変苦戦しているようです。

 

まとめ

理学療法士国家試験の合格率はばらつきがあるものの、比較的高確率です。しかし、内訳を見ますと新卒者の方が圧倒的に高い確率の合格率を誇っています。理学療法士養成課程を卒業しても理学療法士国家試験に合格しなければ、理学療法士として働くこともできませんから、最も重要なハードルと言えるのではないでしょうか。

 

参考:東京アカデミー  http://www.tokyo-ac.jp/nurse/outline/science/page4.html

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