理学療法士・作業療法士スタッフに多い、悩みQ&A

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理学療法士・作業療法士スタッフに多い、悩みQ&A

どんな職場や仕事にも悩みはつきもので、理学療法士や作業療法士も例外ではありません。具体的にどんな悩みが多いのか、またその解決法についてお話ししていくことにしましょう。

Q1、対象症例が偏る、もしくは興味のある症例が持たせてもらえない。

勤務する施設によって、整形外科が中心であったり、中枢神経疾患が中心であったりと症例が偏っていたり、興味がある分野や症例などと出会えないことがあります。また、興味のある症例があっても他の同僚や上司に先に担当されてしまったり、関連施設への出向など仕事の内容に満足できないという悩みがある場合。

 

A1:興味のある分野の症例が勤務先でも担当できる場合にはチャンスを待つ、あらかじめ目星をつけた症例を担当したいと断言する、または主治医に直談判するのもいいですね。担当患者さんをいかに分担しているかにもよりますが、職場の上司や担当医師にも声かけしておくのもいいでしょう。興味のある分野の症例が全く勤務施設にいない場合には、職場を変えるのも得策です。業績証明するために認定資格、大学院、学会発表や論文の執筆なども大きな効果を示します。母校に求人情報を得られるのもいいでしょう。

 

Q2、リハ科の上司もしくは病棟ナースや担当医とのトラブル。

上司の考えが偏っていて、自分の意見を述べさせて、もしくは訓練内容に盛り込めない。

 

A3:上司やナースなど同じ施設に勤務する職員とのトラブルは避けたいものですね。患者さんのリハビリ計画や治療法でのトラブルに関しては、勉強会などを開き治療法の紹介などをまず最初に行ってみるのもいいでしょう。また基本的なことですが、理学療法士はリハビリ室にこもりがちでなかなか他職種との交流が測りにくいこともあります。時には病棟に出かけ、担当の病棟での挨拶、カルテへのコメント、担当ナースや主治医に患者さんの様子を聞いてみるなどコミュニケーションを図るのも一つの方法です。秒問いが抱えている問題点とリハビリの考える問題点がずれていたり、せっかく患者さんが行える日常動作が病棟に伝わっていないと患者さんにも不利益になります。

 

Q3、給料が安い、待遇が悪い。

施設によっては年棒制のところや薄給のところもあります。

 

A3:理学療法士の初任給は350〜500万円ぐらいであると言われています。それに比べて厚生労働省によると大卒の初任給は200万前後となっており、一般職よりは高給と言えるでしょう。しかし、昇給が少ない、ボーナスが少ない、労働時間の割には給与が少ないといった不満が起こるようですね。また総合病院などよりも介護福祉などは給与がやや低めだということです。認定資格取得や大学院の修了などで給与の増加を見込める施設もあるようです。

 

Q4、拘束時間が長い

A4:理学療法士の業務は患者さんの診療だけではなく、その後のカルテの記載、診療点数などのコンピューター入力、リハ計画書の作成、カンファレンス、勉強会など実務とは別に業務が存在します。他に、学会発表の準備や論文の執筆なども時間外の労働であり、給与が発生しないものであるため拘束時間が長く必要となる場合もあります。学会発表や論文はご自身の業績となり給与にすぐ反映されなくとも、将来大きな味方になるでしょう。

 

Q5、患者さんや、利用者さんとのトラブル。

A5:患者さんや利用者さんと理学療法士は信頼関係を築く必要があります。特に対象が中高年の方の場合には、意見に耳を傾けることも大切です。リハビリの訓練がいかに大切であるか、また時には筋力や日常生活動作の評価などを数値化し、患者さんにもフィードバックすることが大切です。数値化することにより、改善や訓練効果を明確に感じることができ、患者さんとの信頼関係も築きやすくなります。また身だしなみなども患者さんからの評価として大きな項目となります。日頃から、爪の長さ、下着などの色、頭髪の色や女性の場合には化粧の程度などにも気をつけましょう。

 

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