医療従事者にはそれぞれの分野の国家資格とは別に認定資格と呼ばれる学会が認定する認定資格というものが存在します。認定資格もいろいろですが、中でも履歴書にも記載可能でかつ業績の一つとして認知度の高いものに呼吸療法認定士があります。呼吸療法認定士の受験資格を得るにはまず講習会を受ける必要があります。
呼吸療法認定士講習会の申し込みはどのように行うのか?
1)呼吸療法認定士の受験資格は?
呼吸療法認定士は3学会(日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会)が合同して認定委員会を制定し、その委員会が執り行う認定試験に合格することで得られる資格です。受験資格は2年以上の実務経験のある臨床工学技士、看護師、理学療法士、作業療法士と3年以上の実務経験のある准看護師で、申請書の提出日から過去5年以内に認定委員会が認める学会もしくは講習会に出席し、12.5点以上の点数を取得している必要があります(ポイントに関しても委員会が規定)。呼吸療法認定士の受験資格を得るにはまず講習会を受ける必要があります。呼吸療法認定士認定講習会は2日間の日程の講習会を受ける必要があり、4つの日程のうちの1部に参加することが必須です。講習会の開催地は東京のみの1箇所で、講習会を受験したのち3年間は認定試験を受験することが可能です。2018年度は4650名の受講が可能となっており、希望の講習日時また講習会自体の定員が埋まってしまうと受講ができなくなるため早めの申し込みをお勧めします。
2)講習会受講の流れ。申請用紙のダウンロード期間は決まっている!
受講を申し込むには、1)規定の申請書類のダウンロード期間についてあらかじめ確認しておき、規定の期間内に申請用紙をダウンロードする(郵送はありません)、2)申請書に漏れがないように記入し、実務経験証明書などを勤務先もしくは以前の勤務先で入手しておく、3)医療資格の免許書のコビーや写真付きのIDのコピーをしておく、4)必ず規定期日に(2018年度は4月16日8時から〜4月23日17時)“特定記録郵便”で送付すること(送付される地域からの距離による不公平をなくすため)が必要です。この際には必ず郵便局の窓口でID番号をコンピューター登録してもらいましょう。提出時間が遅ければ、先着順での受講となるため不利になるため、差し出し予定の郵便局のサービス内容なども確認されておくことをお勧めします。実務経験証明書は勤務施設での印鑑などが必要になりますので、早めに準備しておくことをお勧めします。
提出後に委員会が掲載している日時付近(2018年度は5月下旬から6月上旬)に講習会の受講資格を得た方には掲載した現住所に結果が送付されます。万が一、住所の変更などをした場合には事務局宛にEmailやFaxで連絡を入れておきましょう。
12教科の受講で、受講料は20000円となっています。
呼吸療法認定士の受験方法の流れ
1)講習会受講年次に認定試験を受験する場合
講習会の最後に受験方法については、説明してくれます。受講票と講習会会場で配布される申請用紙に記入し、送付する形となります。
2)講習会受講年次と認定試験受験の年次が異なる場合
規定の申請用紙ダウンロード期間(2018年度は5月8日10時〜6月8日17時)に申請用紙を取得し、記入します。受講票、受験票、試験結果通知書のいずれかを同封する必要がありますが、実務経験照明賞は必要はありません。定員はありませんが、“特定記録郵便“での送付のみの受付となっているため、注意しましょう。
1)2)いずれの場合も、追って受験票が送付されます。受験料は10000円
(2018年3月22日現在)です。試験会場も東京都内での受験となります。2018年度の受験日や場所は未定ですが、11月中旬〜下旬の日曜日、10時〜16時までの予定となっています。
まとめ
医療従事者の認定資格取得などの専門性化は、今後他の同職種者との差別化を図るためにも重要となって来ています。呼吸療法認定士は人気もあり、提出書類なども十分に準備をして臨みましょう。
参考:
第23回3学会合同呼吸療法認定講習会及び認定試験 医療機器センター
http://www.jaame.or.jp/koushuu/kokyu/kokyuu.html